MPEG-H Audioは、ソニー株式会社が立ち上げた新しい音楽フォーマット360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)の原動力です。MPEG-H Audioによって、アーティストや音楽制作者の独創的で芸術的な意図とぴったり合うように、ボーカル、コーラス、楽器などの音源を空間に配置して、没入型音楽体験を生み出すことができます。こうして創り出されたコンテンツを再生すると、コンテンツ制作者の狙いどおりに、ユーザーは全方位からの音に包まれる音楽を体験できます。
2019年秋には初となる360 Reality Audio没入型音楽ストリーミングサービスがAmazon Music HD、Deezer、nugs.net、TIDALで開始されました。ソニーミュージック、ユニバーサルミュージック、ワーナーミュージック等主要企業から2000曲以上、またLive Nation社からもライブコンサートが提供されています。初の360 Reality Audio専用再生機器は、Amazon Echo Studio(エコー・スタジオ)プレミアム・スマートスピーカーです。ヘッドホンで360 Reality Audioを再生する場合、対応するストリーミングサービス・アプリをインストールしたAndroidやiOSスマートフォンと一緒に使います。
2019年9月に開かれたオーディオ技術者協会(AES)車載オーディオ国際会議2019では、フラウンホーファー、アウディ、ソニーが車載用没入型音楽再生機器の試作品を展示しました。どんな環境でも、3Dオーディオに対応したデバイスの多くで人気ミュージシャンの最新没入型音楽ミックスを楽しむことができるため、聴き手にシームレスな没入型体験を提供します。
フラウンホーファー IISは、360 Reality Audio対応のMPEG-Hデコーダーを家電機器メーカーに提供しています。
この新たな音楽体験の提供開始について詳しい情報はこちらをご覧ください。