フラウンホーファー Cingoは、誰もが映画館で聴き、親しんできた臨場感あふれるサラウンド サウンド体験を提供します。この技術は柔軟で扱いやすく、好みのヘッドフォンまたは内蔵のステレオスピーカーで機能します。
ヘッドホン対応バーチャルサラウンド・サウンド
Cingoでは、各オーディオチャンネルをバーチャル音源として再生できます。たとえば、室内のスピーカーの場合、特定の位置と距離から聞こえるようにします。そのサウンドは、「頭の外側」やヘッドホンの外側から聞こえるように感じられます。このため、Cingoを使えば、リスナーは必ずスイートスポットをとらえられます。
ステレオスピーカー対応バーチャルサラウンド・サウンド
ノート型PCやタブレット、大きめのスマートフォンなどのステレオスピーカーで再生する場合でも、スピーカー専用の処理によって、バーチャルサラウンドの特徴を体感できます。この場合、サウンドは、端末の外側から聞こえ、より大きく空間を感じさせるものとなります。その結果、魅力的で感動的な没入型体験が、リスナーを音響環境にすっかり引き込みます。
3D没入型オーディオ
フラウンホーファーCingoは、既存のステレオまたはサラウンド・コンテンツだけでなく、音像に高さ表現を加えたフォーマット(5.1+4および7.1+4など)による3Dオーディオ・コンテンツのレンダリングにも対応しています。さらに、リスナーを取り囲む仮想空間内の好きな場所に、任意の数のサウンド・オブジェクトを配置することができます。そのため、リスナーは前後、上下から音の要素を感じ取り、映画や音楽作品にどっぷり没入することができます。驚くべきリアリティが「そこにいる」かのような体験を創り出します。
ヘッド・トラッキング(頭部動作の検出)
リスナーの頭部の位置を把握する内蔵センサーを備えた、スマートフォン、タブレット、ヘッドホンがますます増加しています。Cingoは、このセンサーデータを利用して、音響空間をダイナミックに効果的に調整できるため、リスナーが頭を動かしても音像が回転することなく、まるで実際に起きているかのように安定して聞こえます。そのため、音像は、リスナーの頭部の方向に自然と適応し、3D感覚と空間精度が大幅に向上します。
ラウドネス最適化
地下鉄やバスなどの騒音の多い環境や、スピーカーまたはヘッドフォンが十分な音量を出力できないデバイスでは、ラウドネス処理が非常に効果的な場合があります。Cingoのラウドネス最適化機能は、劣悪な条件下でも、音質を劣化させる不快な歪みやクリッピングを防止し、自然でクリアなサウンド再生を実現します。この機能は特に、非常に静かな、またはダイナミックレンジの広いコンテンツに有効です。
イコライゼーション
ヘッドフォンやスピーカーの品質が、ユーザーのオーディオ体験を著しく損なう場合があります。Cingoのイコライゼーション機能は、モバイル オーディオを最適化することによって、スマートフォンやタブレットでの再生時に通常見られる低音不足を補い、不快な共振周波数を補正します。このための画期的な技術は、多様なヘッドフォン製品とモバイルデバイスのスピーカーの性能を研究し、測定することによって開発されました。