プロフィール

フラウンホーファー IISについて

ドイツのエアランゲンに拠点を置くフラウンホーファー IISは、ヨーロッパ屈指の応用研究機関フラウンホーファー研究機構で最大の研究所です。

フラウンホーファー IISのオーディオ・メディア技術部門は、30年以上にわたり、オーディオコーディング分野と動画制作分野において世界中で採用されている規格と技術の発展に寄与してきました。フラウンホーファー IISが提供するシステムとツールは、最高の音声・映像コンテンツの制作、放送、提供のほか、高品質のリアルタイムコミュニケーションを可能にする一助となっています。現在、ほぼすべてのパソコン、携帯電話、家電機器にエアランゲン発のテクノロジーが搭載されており、毎日世界各地で数十億人が使用しています。

オーディオ・メディア技術部門は、mp3の開発を皮切りに、その後、AACおよびHE-AACの共同開発によって発展しました。現在、最高品位のオーディオ技術となる第4世代MPEG-H Audio、EVS、LC3/LC3plus、xHE-AACが、メディア体験を新たな高みへと導いています。音声信号処理の点では、SymphoriaおよびSonamic製品シリーズが、車内で包み込むような秀逸のサウンドを提供する一方、upHear製品シリーズは、業務用機器と家電機器の3Dオーディオ再生や録音品質を劇的に向上させています。フラウンホーファーのテクノロジーはデジタルラジオの原動力でもあります。何よりもまず、オーディオ・エンコーダー、マルチメディア・データ管理、マルチプレックス生成を兼ね備えたContentServer方式を採用しています。映画技術分野では、デジタルシネマ・イニシアティブ(DCI)の試験計画策定により、easyDCP、Realception、JPEG XSなどのデジタル式映画メディア制作用の本格的なツールの開発を推進しました。

学際的チームは、学問としての科学を一般の消費者向けに新たな機能を持たせた最高品位の応用例へと一変させるだけでなく、通信費の削減と信頼性の向上という最大効率も達成しました。常に市場の需要をふまえながら、フラウンホーファー IISは歴史に残るテクノロジーを開発します。

我々はより広く耳を傾けます。