Makuhari Messe, Chiba Makuhari, Japan / 11 15, 2017 - 11 17, 2017
Inter BEE 2017
展示場ホール2、ブース2307に是非お立ち寄りください。皆様にお会いできるのを楽しみにしております!
展示場ホール2、ブース2307に是非お立ち寄りください。皆様にお会いできるのを楽しみにしております!
MPEG-H 3D Audioは、地上波4Kテレビで使用される次世代オーディオ・システムです。2017年5月から、韓国の新しいUHDテレビ・システムはMPEG-H Audioシステムを利用して放送されています。この新しいオーディオ・コーデックにより、来年開催される冬季オリンピックのテレビ放送を、韓国の視聴者はより一層楽しむことができるでしょう。以下のように、視聴者は番組のオーディオ・ミックスを各自の好みに合わせて設定することができます。
また、MPEG-H 3D Audioの没入型3Dサウンドにより、真にリアルなサウンド体験が実現します。
プロのユーザー向けに、フラウンホーファーIISでは、SAD(Spatial Audio Designer)やDSpatialのプラグインのように、MPEG-Hで3Dサウンドを生成できるツールを用意しています。さらに、新しいLinear AcousticのAMSTMオーサリング&モニタリング・システムおよびJünger MMA(マルチチャネル・モニタリング&オーサリング)装置をご紹介します。これらは、没入型オーディオ・プログラムのリアルタイム・オーサリング、レンダリング、モニタリングに利用できる包括的なソリューションで、MPEG-H 3D Audioがサポートされています。
今日の放送やストリーミング機器でも機能するように設計されているMPEG-H Audioシステムは、ATSC 3.0規格とDVB A/Vコーデック仕様の一部となっています。
Inter BEE(国際放送機器展)において、フラウンホーファーIISは、没入型サウンドの制作、配信、再生、レンダリング向けのMPEG-Hに基づくエンドツーエンドのVRオーディオ・システムを展示します。
VRの没入型サウンドを簡単にミキシングできるツールをお探しなら、InterBEEでぜひCingo Composerプラグインをご覧ください! 当社が最近リリースしたプラグインのベータ版を利用することで、サウンド設計者はFraunhofer Cingoを使用して、オーディオ・チャネル、アンビソニック・オーディオ、オーディオ・オブジェクトを簡単にミキシング、パン、モニタリングできるようになります。このプラグインでは、MPEG-H対応オーディオ・エッセンスとメタデータのエクスポートだけでなく、レガシー・プラットフォーム用のFOAと5.1のエクスポートがサポートされています。そのため、配信チャネルの種類を問わず、一度ミックスするだけで済みます。
この次世代オーディオ・コーデックでは、オーディオ・チャネルやアンビソニック・オーディオだけでなく、メタデータが含まれるオーディオ・オブジェクトを利用できるため、VRにおけるインタラクティブかつ没入型のオーディオ体験を実現することができます。フラウンホーファーの実装によって、現在2Dサラウンド・サウンドの再生に使用されているのと同じビットレートで、モバイル・デバイスに3Dサウンドを送信することができます。
Fraunhofer Cingoを利用することで、MPEG-Hで没入型サウンドを効果的に配信できるだけでなく、VRデバイスやアプリケーションにおける3Dオーディオ・レンダリングを驚異的なレベルに最適化できるため、「臨場感」あふれる体験がもたらされます。Cingoのリファレンス・ユーザーとして、Cingoを第一世代「Gear VR」に統合したSamsung、「LG 360 VR」に統合したLG、そしてモバイルやテザードVR体験のために自社製のアプリにCingoを統合したHuluなどが挙げられます。
没入型サウンドに加えて、Cingoを利用することで、タブレットやスマートフォンなどのモバイル・デバイスでさまざまなメディア・コンテンツを再生する際に、ステレオ・スピーカーやヘッドフォンで優れたサラウンド・サウンドを実現できます。
また、ラウドネス最適化により、騒音環境であっても、真のサウンドをはっきりと生成することができるため、会話や解説の明瞭性が向上します。Google NexusやPixelファミリなど、Cingoは世界中のデバイスで利用されています。
VR再生システムと容易に統合できるよう、フラウンホーファーIISはVR Player SDKを提供しています。これは、MPEG-H 3D Audioデコードと業界最高のオーディオ・レンダリングでVR体験をすぐに生成できる構成になっています。
特別な機能を備えるxHE-AAC(Extended HE-AAC)により、さまざまなタイプのオーディオ・コンテンツを非常に低いビットレートで送信する必要があるデジタル・ラジオやモバイル・オーディオ/ビデオ・ストリーミング・アプリケーションの要件を容易に満たすことができます。オーディオ・コーデックにより、モノラルの場合は6 kbit/s、ステレオ・サービスの場合は12 kbit/sからという低ビットレートで高品質のパフォーマンスを実現可能になるため、音楽と音声の双方で優れたサウンドが生成されます。したがって、xHE-AACのストリーミング・アプリやストリーミング・ラジオ・プレーヤーでは、ネットワークが混雑しているときでも、低ビットレートのストリームに切り替えることで、継続的な再生が可能になります。その後ネットワークの帯域幅に余裕ができると、xHE-AACクライアントからより高いビットレート・バージョンを要求し、ビットレートの全範囲にわたってシームレスな切り替えを行うことができるようになります。符号化効率が改善されてオーディオ・ビットレートが節約されるため、ビデオ品質の改善が可能になっています。
また、インドなどの新興市場において初めて音楽ストリーミング・サービスを開始する場合など、数十億人に上る2Gユーザーにアクセスできる可能性が秘められています。ストリーミング・サービス・プロバイダーにとっては、CDNコストを大幅に削減して、エンコード資産の管理を簡素化できるというメリットがある一方で、消費者は毎月の貴重なデータを節約しつつ、改善されたサービス品質を享受することができます。
DRM(デジタル・ラジオ・モンディエール)はxHE-AACを採用した初のデジタル・ラジオ規格であることから、その機能からのメリットが反映されています。
今年のInterBEEでは、ブースを訪問してくださるお客様に対して、ラジオやストリーミング向けの最先端のオーディオ・コーデック(xHE-AAC)によってあらゆるタイプのコンテンツが最低限のビットレートや動的に変化するビットレートでどれほど良好に処理されるかをご体験いただく機会を提供しています。