概要
モバイル通信でFull-HD Voice音声品質を実現
EVSは、VoLTE(Voice over LTE)サービスのために特別に設計されたもので、Full-HD Voice品質での通話を可能にし、通話の忠実度を現在の他のデジタル・メディア・サービスと同じレベルにまで高めます。最先端の音声/オーディオ符号化技術が統合されており、モバイル通信に従来使用されてきた音声中心の帯域制限されたコーデックの制限をなくします。
すべての5G音声サービスには、EVSコーデック対応が必須であるため、その恩恵を受けています。
更にEVSにより将来性のあるスタンドアロン5Gネットワーク(LTEユーザープレーンなし)も可能になります。詳細については、GSMA PRD NG.114「5GS上の音声、ビデオ、およびメッセージングのIMSプロファイル」も参照してください。
EVSの特長
Full-HD Voice音声品質を実現
EVSは、狭帯域/広帯域/超広帯域/全帯域サービスの音声、BGM、あるいはミックスコンテンツに対し、現在のモバイル通話やオーバーザトップ(OTT)通信サービスの音声品質を凌駕する品質を実現します。
高い効率と汎用性
EVSは、5.9 kbpsから128 kbpsまでの幅広いビットレートに対応しているため、必要に応じてネットワーク容量や通話品質を最適化することが可能です。狭帯域および広帯域のビットレートは5.9 kbpsから、超広帯域Full-HD Voiceの音声品質は9.6 kbps以上でサポートされます。また、13.2 kbpsや24 kbpsなどの標準的なモバイル通信速度でも、従来のコーデックを大きく上回る音声品質を実現します。
信頼性の高いサービスを保証
VoLTEやVoice over WiFiなどのモバイル・ネットワーク・サービスは、パケット損失の問題の影響を受けて音声明瞭度に悪影響が生じる可能性があります。EVSは、独自の隠蔽技術を利用して、伝送チャネルにおける悪条件に起因するパケット損失の影響を最小限に抑えます。
既存VoLTEサービスと後方互換
AMR-WB相互運用性モードを統合しているため、AMR-WBを別途実装する必要なく、ネットワーク条件に応じてVoLTE(4G)と回線交換ネットワーク(3G)の間で信号を素早く切り替えることが可能です。