フラウンホーファーIIS、放送ワークフロー用に利用可能なIPネットワークでの超低遅延を可能にするJPEG XS SDK(ソフトウェア開発キット)を提供
標準化されたJPEG XSコーデックを使えば、インターネットプロトコル (IP)とイーサネットインフラを利用して質の高いメディアワークフローを撮影から転送まで扱うことができます。より広い帯域をもつイーサネットインターフェースの有効性とメザニンコーデックのJPEG XSがあれば、今やIT産業の市販既製品と標準的なインターネット接続を、特定の広いエリアネットワーク内のIP上で、最も遅延なく最高品質の画像と映像の伝送に使うことができます。
展示会でのJPEG XSの実演
各展示会では、パートナーと共同で初となる商用ソフトウェア実装を実演し、1フレーム未満の超低遅延とIPベースのワークフローがあれば、放送ワークフローにおける作業方法を再検討し、再設計するために完璧に進められることを証明します。
JPEG XSソフトウェアの実装により、すべての放送機器開発者と実装は、装置や機器内での低遅延だけでなく低複雑性の点からもJPEG XSの恩恵を享受できます。JPEG XSは、放送および映画制作産業の独自の要件にも、高品質の社内配信にも合わせられます。
JPEG XSとは
JPEG XSは、超高速と極小の象徴です。フラウンホーファーIIS(集積回路研究所)が共同開発した新規ISO(国際標準化機構)メザニンコーデック規格は相互運用可能で、IPベースのインフラに簡単に低コストで統合できます。
JPEG XSは、超低遅延軽量画像符号化システムとして、データ量を最大10分の1に圧縮しながらも、視覚的に損失のない(ロスレスな)画質を提供します。また、解像度は最大8Kまで対応しており、フレームレートは24 fpsから120 fpsまでを特徴としています。
今後公開されるJPEG XSメザニンコーデックは、バーチャル・リアリティー(VR)、ゲーム、社内用や放送用、デジタルシネマのワークフローのいずれであれ、現在非圧縮映像を使用している分野ならどこにでも適用可能です。